JK_Tomorrow-Maker’s blog

ビジネスや経済などのニュースや日常の気づきを出発点に、「科学(技術)、心(アート)、モノ(サービス)、デザイン」という4象限を操りながら、自由に発想していきます。発想や着眼の手助けや、思考の自由度拡大の糧になれば、何よりです。

「清華大TUSと東大」から

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三点に注目したい 
 1.日本は中国を「上」に見るべき
 2.学習(授業)~起業~IPO…と一連の流れを形成する
 3.中国からの恩恵を最大化する方法を能動的に考える

関連代表記事 日本経済新聞 2018/12/5 20:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38578710V01C18A2MM8000/
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A 清華大の投資会社TUSが東大の東京大学協創プラットフォーム開発に事務所を開設。東大とは提携し、日中スタートアップの共同研究や人材交流を促すとのこと。TUSとしては日本国内スタートアップ支援を実施する。

 

B このニュースをみてどう思うか。私の率直な感覚(感想)は、「清華大にきてもらえた」というもの。清華大の勢い、レベル、位置付は非常に魅力的であり、見習うべき部分も多く、そして連携を深めておくべき大学である。

 

A Tsinghua University (清華大学)は、工業分野でMITを抜き去ったとも言われ、QS世界大学ランキング2018*1ではグローバル25位、アジア3位、中国1位になっている。なお、東大はグローバル28位である。

 

B 清華大の特徴は多くあるが、1つはベンチャーマインド・支援制度である。例えば、X-Lab*2やi-center*3、或いはTUS傘下のTsustar*4といったインキュベータが校内に存在し、学生の企業を支援している。学生としてのビジネスマインドを育成するような取り組みだけでなく、グローバルに耐えうる校内環境・システムが整っている。


A 清華大のTUSが東大協創プラットフォームに事務所を作り、東大と協働するというのは、いいニュースである。ここで重要なことは「蓋」をしないことであると思う。

 

B 日本の中国を見る目は相変わらず下を向いているケースが多い。客観的に中国の実力をみれば、見上げる場面に出くわすこともままあるのが事実である。そこから真摯に学ぶのか、プライドから下に見続けて学びを捨てるのか、ここが大きな分岐点になる。


A 清華大TUSに喰われるくらいに開放した方がよい。グローバルスケールでのモノの見方、速度感、走りながら主復進化させる術・・・・学ぶことは多い。全開で構え、TSUを通じて、学生との交流を増やし、清華大在中の東大生を増やし、中國起業の中に東大生が組み込まれて力を付けていく。


B 留学も数年スパンでのコースを充実させるとよい。Dream course受講⇒ X-Labプログラム受講⇒ TusStarで出資を受ける…。これら一連の流れを東大出向で経験していく。一部授業は遠隔で東大から行うことで、清華大卒と東大卒を同時に達成できるようにしてしまえば、日本人として気になりやすそうな、「東大卒業が遅れる」といった懸念点は払拭される。


A 清華大では、DreamCourseで、ビジネスサイドのベースとなるマインドセットを得る。次にX-Labで、一流の教授やメンターに触れ合いながら、技術・ビジネスを磨き、ビジネスコンテストに進む。起業を通過し、TusStarで出資を受け、中国国内や当然として、グローバルにも強い清華大ネットワークを利用可能にしていく。


B 一連の流れが整備されており、最新の設備が整備されている。また、中国に対する深めのネットワークが形成されるという利点も非常に大きい。受身でTUS提携を運用するのではなく、能動的に中国から学ぶ姿勢と流れを形成すべき。

 


*1 QS world university ranking
https://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2018
*2 X-Lab http://www.x-lab.tsinghua.edu.cn/en/
*3 i-center http://www.tsinghua.edu.cn/publish/thu2018en/index.html
*4 Tsustar https://www.tusstar-en.com/

 

/2018.12.18 JK