JK_Tomorrow-Maker’s blog

ビジネスや経済などのニュースや日常の気づきを出発点に、「科学(技術)、心(アート)、モノ(サービス)、デザイン」という4象限を操りながら、自由に発想していきます。発想や着眼の手助けや、思考の自由度拡大の糧になれば、何よりです。

「印、露ミサイル調達合意」から

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三点に注目したい。
 1.軍力
 2.群力
 3.PPM

関連代表記事 CNN 2018.10.06 Sat posted at 15:25 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35126656.html

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A 最後は、結局、武力レベル。避けては通れない道であると感じる。アメリカのドルプラットフォームに対する代替貨幣案が種々叫ばれるが、武力安定性の観点を入れれば、例えばユーロなどは土俵にすらあがらない。最後は武力という観点は、抜くに抜けない。

 

B 米のグローバルな軍属・兵士の駐留数は45万人をこえる*1。世界の警察というブランディングが某大統領の自国1stによる信頼失墜で揺らいで入るが、それでも世界警察としての基盤は顕在である。戦争にて重要な、軍事的パワーの継続性を出せる。

 

A どれだけ知恵で切り抜けようとしても、必ず軍力に行きつく。多くの国では、1国での調達が非現実なレベルであり、この点で「群」を形成する意義がでてくる。群による総力の面白いのは、1+1が2超になる状況を作り出せることによる。但し、企業経営におけるM&Aと同じであり、PMIがものをいい、全社の中での使命を理解し各子会社や事業部が動けるかどうかにかかってくる。

 

B 現在のグローバルな混乱状態は、新しい総力を産む絶好の機会だろう。例えば、ブレグジットのイギリスが、日英同盟を復活させるのは魅力的である。この時に、日本・インド包括的経済連携協定などに代表される日印同盟的な連携ともドッキングさせていけば、インド太平洋域での軍事力含めた支配度が上がってくることになる。

 

A インド太平洋域は、経済の中心としての重要性が未来に向けてより重要になってくるわけであり、特にインドが目玉の国。一帯一路で実質植民地化を進める中国との仲違いもある中で、日印英が新たな総力を作るのは意義が大きい。この組み合わせは、対中に対する牽制が非常に大きいので、アメリカがいちゃもんを付ける確率も下がる。

 

B 何もかもアメリカ様様ではいけない。ある時はアメリカを持ち上げ、ある時は他国に賛同する。このバランスのとり方が外交の真骨頂ではないか。ビジネスでいえば、PPMにより複数事業を時間軸含めて管理バランスしている状況である。

 

A その意味でも、今の日本の、アメリカ一国へのベッタリ依存状態はリスクが大きい。新しい総力を自ら作り、それをアメリカとは別に運用することは重要である。軍事力と言っても、情報戦争やハイブリッド戦争など、その形態が変わってきており、新しい総力形成においても、各国の役割(得意領域、強化領域)をバランスさせるのも重要になる。

 

B 真実を操る情報の力。人から恐怖を取り除く力。人に幻想をみせる力。ドローンなどの無人ロボというダイレクトな武力…。

 

参考
*1 Business Insider
https://www.businessinsider.com/us-military-deployments-may-2017-5