JK_Tomorrow-Maker’s blog

ビジネスや経済などのニュースや日常の気づきを出発点に、「科学(技術)、心(アート)、モノ(サービス)、デザイン」という4象限を操りながら、自由に発想していきます。発想や着眼の手助けや、思考の自由度拡大の糧になれば、何よりです。

「生産性改善」から

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3点に注目したい。
 1.生産性改善が非効率な企業が多数
 2.限られたリソースの中で、パフォーマンスを最大化するにはどうすべきか
 3.自己研鑽は、生産性の分子改善の観点で、実行すべき。
関連代表記事 Business Journal 2018.12.26
https://biz-journal.jp/2018/12/post_26048.html
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A 日本の低い労働生産性労働人口減少というマクロ動向、AIやロボット化というテクノロジー革新…これらを踏まえ、生産性改善が叫ばれ、「働き方改革」というお節介とも呼べる号令がかかっているのが現在である。

 

B 生産性というのは、分母と分子から構成されるが、「分母」を見る人や企業が圧倒的に多いのが現状である。ぜひ、分子にも注目して欲しい。分子に注目することで、イキイキと気持ちよくハイパフォーマンスを発揮しやすくなる。(参考 https://jk-tomorrow-maker.hatenablog.com/entry/2018/11/21/062824 )


A 生産性を例えば、時間当たりのパフォーマンス、として定義する。まずヤルベキは、無駄な仕事をなくすことである。日本の労働生産性が低い最大の原因は、嵩張る間接業務であり、ここに本質的メスを入れるのが重要である。この部分は、デジタル、クラウド、AI…などと紐づいているわけだが、テクノロジーサービスに頼り切る時点で、本質的改善は望めない。


B 企業マインドとして、「無駄な作業をなくす」姿勢を構築する必要がある。テクノロジーで効率化するから…では、サービス不在領域については非効率なままになってしまう。そもそも会議とは何か?何を目的としているのか?最適なメンバー構成、ファシリテーションの在り方、議事録の在り方…は何か? 例えば、会議一つとっても、思考しマインドセットを変えることで、いくらでも効率化する。


A ここまでが分母をメインとした領域である。分母をシェイプアップした上で、企業競争力につながり、持続的な差別化要素に紐づいてくるのが「分子」である。即ち、限られたリソースという制約条件の上で、どれだけパフォーマンスを高めるか?という問いに応える必要がある。


B この領域は、クリエイティビティの発揮領域であり、個人の考え方や能力、チームのマネジメントや力に依存する。限られたリソースに上に立ち、誰よりもクリエイティブに富む解を打ち出すにはどうしたらいいのだろうか?


A 部分的には、デジタル、クラウド、AI…といったテクノロジーが支援できる。しかし、これらのテクノロジーは解を出すわけではない。選択肢を出す、或いは補助情報を提供するものである。即ち、どれだけテクノロジー武装し、人間という個体を活かしきるかが勝負となる。


B 時代が大きく変わる中で、リカレントのような自己研鑽が再び注目されている。ここで、単に「スキル」を身に着けても、ほぼ意味はないと言わざるを得ない。分子を飛躍的に上げるために、自分はどうすべきか? この視点で、自己に投資すべきである。


A 人により、その個性や強みが異なるため、分子向上に向けた取り組みは大きく変わる。例えば、私であれば、「問題を見極める力」と「マネジメント」を徹底的に鍛え続けている。問題を解決したり、美しいソリューションを提供するのも勿論重要だが、「本当の問題とは何か?」という問いに、どのような分野でも、どのような状況でも、辿り着き応えられるようにしている。そして、チームとしての創造力を持続的に最大化するマネジメントを学び続けている。


B 生産性のような指標は、テクノロジー武装率を少し改善する程度でも大きく変わるため、本質的アクションをとらないでも、ダラダラと改善し続けることができる。これを本来は非効率と呼ぶのだが、触れられることはほとんどない。分母を徹底的にシェイプアップし、そのもとで、分子を最大化するにはどうしたらいいのか?この命題に回答するための、それぞれの企業の抱えるの「本当の問題」を見極め、本質的対策を採る必要がある。

 

 

/2018.12.28 JK