JK_Tomorrow-Maker’s blog

ビジネスや経済などのニュースや日常の気づきを出発点に、「科学(技術)、心(アート)、モノ(サービス)、デザイン」という4象限を操りながら、自由に発想していきます。発想や着眼の手助けや、思考の自由度拡大の糧になれば、何よりです。

「フリーエージェント制度導入」から

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3点に注目したい。
 1.運用プロセスが重要
 2.必要十分条件が揃っているか
 3.制度の「運用の仕組」を含めての、制度

関連代表記事 ニューススイッチ 2018年12月28日
https://newswitch.jp/p/15858
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A 「人財」は、今後の経営に関する最重要リソースであり、人財を確保し最高率で活かしきることが重要となる。この観点から、働く環境の再整備であったり、(社内・企業間の)人財最適配置に対して、多くの取組が行われている。


B 決して忘れてはいけない「当たり前」のこと、しかし最も難しいことは、仕組、制度、ルールを「運用できるプロセスを設計すること」である。

 

A 制度を定めるのには、その裏に「理由」が存在する。即ち、問題意識であり、それを解決している姿がある。それを実現するフレームが制度であり、言い換えると、制度は「運用できる仕組を実装して」初めて制度となる。

 

B 全社的な制度であっても、部単位でのそれであっても、数人のチームでのそれであっても、制度を設けるのであれば、それを「運用するプロセス」を予め整備することが重要である。それは、組織的機構であったり、評価系との連動であったり、或いは、組織文化的な側面であったりする。


A 例えば、「フレックスタイム制」を採用していると謳う企業は五万といるが、それが「運用されている」企業は実は少ない。年功序列を廃止した!と宣言している企業もいるが、実態が年功序列であれば、それは運用がされていない状況である。メーカーが安全ルールを規定しそれを現場が守らない時に、「現場のセイ」にする上層部は、たんなる無能である。


B 制度に限らず多くの戦略でも、「運用プロセスの設計」が重要である。言い方を変えれば、必要十分条件の設計である。戦略があっても、それが実行されなければ意味がないではないか。細かいルールを定めても、それがスムースに実行されなければ意味ないではないか。実行する人々が、気持ちよくイキイキと実行できねば、パフォーマンスは最大化しないではないか。

 

A 当たり前のことは難しい。だからこそ、企業の底力となり、差別要素となる。言わずもがなだが、これを実行できる経営層のいる企業は、強い。


B 制度が運用されなかった時や、ルールが破られた時に、「現場がルールを守らないせいだ(それが悪い)」という前提で思考を巡らす企業は、既に破綻していると言わざるを得ない。

 


/2018.12.30 JK